ママドクター インタビュー

高度救命救急センターに現役で働く、
3名のママさんドクターに
座談会を開催していただきました。

現役ママドクターのREAL TALK

今回インタビューしたのは、
産休・育休を経て職場復帰した3人の先生たち。
救急医として高度救命救急センターで働く
ママさん医師のお話を伺ってきました!

育児と仕事を両立の毎日
実際の現場はどんな感じですか?

まずは具体的な1日のスケジュールを教えてください!

藤浪先生

朝は子どもに合わせたスケジュールですね。朝はとにかくバタバタと保育園の準備をしています。
最近はイヤイヤ期で、準備ができていても車に乗ってくれないときがあるので大変です。
日中は救命センターで8時半から夕方まで勤務しています。とにかく毎日が忙しいので、9時の寝かしつけで朝まで寝てしまうこともありますね。

綾部先生

私は起床が5時半くらいで、朝はお弁当作りからスタートします。
保育園と幼稚園が6時に閉まってしまうのでやっぱり夕方がバタバタしますね。
8時半には就寝できるようにしています。私たちの中だと、出勤時間は黒澤先生が一番早いですよね。

黒澤先生

私は救急が専門なのでお二人とは少し違って、ER、ヘリ、ICUといろんなパターンがあるんですよね。
ICUの場合だと、7時半からカンファレンスが始まっているので、出勤したらダッシュで参加してます。
幼稚園も6時半までしか開いてないので、終わり次第やっぱりダッシュでお迎えに行ってます。帰宅は7時半くらい。
家事が全部終わるのは12時くらいです。

子育てと仕事の両立で苦労している点はありますか?

藤浪先生

私は母に協力してもらっているので、そんなに苦労はないんです。最近母の調子が悪いときもあるのでどうしようと思っているんですけど、
ここでは一人一人が担当医というわけではなくて、チームとして患者さんを診る体制が整っているんです。
自分がいなくても回るという安心感があるので、子供が急に熱を出したときでもみんなにフォローしてもらえますね。
やっぱり子どもが第一なので、子どもが病気のときは周囲にバックアップしてもらっています。

黒澤先生

仕事の合間に試験勉強もしていましたよね。
子育てもして仕事もして勉強もして、忙しかったんじゃないですか?

藤浪先生

学会の発表をする機会を持たせてもらっていたときは、スライドを作る時間が日中にはないし、家でももちろんないので辛かったですね。
隙間時間を見つけてコツコツ作るしかないんですけど。目標にしている先輩ママさんがいるから、その人みたいになれるようにがんばっています。

妊娠中、育児中の職場の雰囲気はどうでしたか?子育て支援などがあれば教えてください。

綾部先生

妊娠前はオンコールだったり、宿直もしていたんですけど、妊娠がわかった時点で上司が全て免除にしてくれました。
出産後、救命救急センターにきてからも免除してもらっています。
救命救急センターは子育て世代やパパさんも多いので、働くママに理解があるんだと思います。気を使ってもらえるのはすごく助かりますね。

藤浪先生

保育園から連絡が来て、早退します!といっても、嫌な顔をされたことは一回もないですね。

綾部先生

育休・産休は、私は家にいると辛くなっちゃうタイプなので、あまりゆっくり休まなかったですね。
誰かと話したい!大人と話したい!っていう気持ちが強かったので。

藤浪先生

仕事が好きな先生が多いので、育休産休は短めにする先生が多い印象ですよね。
私は8ヶ月取らせてもらったんですけど、のんびり休んだほうだと思います。
どれだけ休みたいかは人によると思うので、希望を出せば1年くらいは余裕で取れるんじゃないでしょうか。

出産前と出産後の働き方
どんなところが変わりましたか?

産前産後、仕事に対する考え方の変化はありましたか?

黒澤先生

ありましたね。妊娠前は「なんでもやる!24時間365日大丈夫!」という気持ちで働いていました。
妊娠中はお腹が大きくなるにつれて、身体も辛くなってくるし動けなくなってくるんですよね。
救命の先生はやさしいので、仕事を変わってくれたりしてありがたかったです。

出産後は、とにかくお迎えの時間に間に合うことが第一。みなさんに助けてもらいながら毎日過ごしています。
時間のコントロールはすごく難しくなりました。葛藤はありますが、全体的に子育てのサポートは手厚いと思います。
今から子どもが生まれる!というパパさんの医師がいたときも、周りが協力して出産に立ち会えるように帰ってもらっていましたね。

職場復帰前に、不安を感じていたことはありますか?

藤浪先生

職場復帰後は救命救急センターでということだったので、その点での不安は大きかったです。
今まで家で赤ちゃんのことばかり考えていたので、きちんと切り替えができるかどうか不安でした。

黒澤先生

産後、家にいるときに「なんだか頭が働かないな〜」って思ったことってなかったですか?

藤浪先生

ありました! だからこそ、救命救急センターは命に直結するところなので不安だったんです。
循環器内科とは全く違って、これまでやってきたことや自信がなくなって、1からのやり直しみたいな感覚になりましたね。

でも、自分一人でやるということはまずないので、誰かに聞いたり助けてもらえるので、実際には安心して働けています。
担当医ではないという点にも良し悪しがあって、バトンタッチできる先生がいる安心感がある反面、具体的な達成感は感じにくくなってしまったかも。

黒澤先生

「自分がここまでやれた!」という手応えみたいなものは少なくなりましたね。

藤浪先生

チーム制の良さでもあるんですが、元々感じていた医師としてのやりがいとは少し違ってきていますね。
わりきらないといけないものは増えました。

高度救命救急医を目指す方へ
アドバイスをお願いします!

最後に、高度救命救急医を目指す方へのアドバイスをお願いします!

黒澤先生

救急医療は医者の原点だと思うんです。カバンを持ってその場に駆けつけて人を助ける、命を救うというのは、昔のお医者さんもやっていたこと。
それを現代は病院でやっているだけなので、大変そうなイメージがあるかもしれませんが「救急医療」という言葉に臆することはありません。
救命救急センターの働きやすさのひとつには、オンオフがはっきりしている点があります。

仕事中は集中して患者さんを助ける、プライベートもしっかりと楽しむ。
メリハリのある生活で、専門医のことやステップアップのことも考えていけます。
女性は子育てや結婚に不安はあると思いますが、充分に活躍していける環境だと思います。

INTERVIEW

「目の前の命を救う」を胸にそれぞれの夢や目標に向かって突き進む先輩たちからみる高度救命救急とは?